イベントのタイトル名にもなっている書籍「デザイニングWebアクセシビリティ」の先行発売があるとのことでAccSellさんのイベントに参加してきました。
残念ながら発売日が延期になってしまい本をゲットすることは出来ませんでしたけど、イベントの内容が充実していてより一層本の発売が楽しみになりました。
考えさせられたこと
このイベントで考えさせられたことは特定のユーザーにとっての利便性と広いアクセシビリティのトレードオフについてです。
「悪循環」というテーマで、影響力がある大手・有名サイトが採用しているアクセシビリティ的によろしくない実装やデザインを他のサイトが真似ることにより広まっていくことや、「有名サイトが採用しているからOK」と論拠にしてしまい、結果としてアクセシブルでないデザインが広がっていくというお話がありました。
(例として、Amazonが商品個別ページへのリンクを全てtarget="_blank"
にしてることがあげられました。)
ユーザビリティの範囲では、「アクセシビリティの原則」に反しているが、「慣習」となっており、ユーザーが期待しているケースも考えられ、その場合において「慣習」とのトレードオフが発生するなあと。
有名サイトがやっているからオッケーはダメ。だけど、慣習とのトレードオフにならないかなあ。悪かろうだけど、期待されてしまっているケース。
#AccSell
— Sawich Masda (@masuP9)
2015, 7月 4
「原則」 = ガイドラインでダメだからダメ!となるのもある種の思考停止なのかなと思いつつ、先人たちの長年の検討の結果でもあるガイドラインを文字通り指針としつつ、登壇者のお二人が繰り返し仰られていた
何のために、アクセシビリティをやるのか?
何のために、セキュリティをやるのか?
何のために、このサイトをやるのか?
まずそれを考えることが大事。
という言葉を反芻しながら、精進していきたいと思ったのでした。