アクセシビリティの​祭典 2018 に​参加、​登壇、​配信 #accfes

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今年も開催されることとなったアクセシビリティの祭典2018に3年連続3回目の参加、そして今年はセッションにも登壇し、ライブ配信のお手伝いまでやってきた。

9:30 〜 19:00 までのセッション、懇親会、二次会、三次会まで、とにかくお腹いっぱいで楽しく疲労困憊。主催者、参加者のみなさまもお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

とりあえず、ざっと感想などを。

イベントの情報保障

同じようなアクセシビリティのイベント(Japan Accessibility Conference : JAC)を主催している身として、一番楽しみにしていたのがイベントの情報保障をどうしているか、という点。自分が認識した限りでは、

  • 手話通訳
  • UDトークによるリアルタイム書き起こし
  • UDトークの書き起こしの同時翻訳
  • ライブ配信

などがあったように思う。また登壇者へはスライドに記載されている文字列をなるべく声に出して読んで欲しいという呼びかけもあった。

UDトークによるリアルタイム書き起こし

特に参考になったのがUDトークによるリアルタイム書き起こしだった。

リアルタイム書き起こしは、聞き取りにくかった言葉を見返してあらためて理解できるなど、聴覚に障害のある方以外にとっても便利で、アクセシビリティを確保すると全体のユーザービリティが向上する良い例だった。

途中、機械による合成音声でのプレゼンテーションをUDトークが書き起こしているのを見た時は、とても「未来が来た」感じがして興奮。

書き起こしの詳細は、UDトークさんによる記事に詳しいのでそちらを参照して欲しい。

【運用レポート】アクセシビリティの祭典2018 | UDトーク

ライブ配信

ライブ配信は主催の方から依頼があって、(急遽)FRESH! で行うこととなった。リハも準備もあまりできなかったため、言い訳もかなりしたのだが、案の定色々と不備があったので準備の大切さを痛感。ただ別途録画もされていたので、完全な動画公開もされるはず。

そんな配信にも関わらず、多くの人に見てもらえたようで役に立てたかなと。視聴数が伸びたのも嬉しい。

さまざまな都合で会場に来れない方がイベントに参加できる方法としてライブ配信は一つの情報保障と言えると思っていて、完全なポジショントークになるが、どんどんライブ配信をするイベントが増えて欲しい。相談にも乗れるので、ライブ配信を検討したいという方はTwitterなどでお声がけ頂ければ。

アクセシビリティの祭典 2018 | FRESH!(フレッシュ) - 生放送がログイン不要・高画質で見放題

JACではUDトークの書き起こしを放送に載せるチャレンジをしたい。

セッションの感想

ライブ配信でワタワタしていたのもあって、集中して聞けたセッションは少ないが、いくつかのセッションの感想を

身体障害を持つ方の最新事情(視線操作)

「身体障害を持つ方の最新事情(視線操作)」で、日本ALS協会広島県支部支部長の三保氏の話、およびプレゼンテーションは、自分がアクセシビリティを考えだした最初のきっかけを思い出し、あらためてやっていきの思いを強くした。

このセッション以外でも当事者の方からの発表が多く、とても有意義だった。ここまで多様なセッションを構成されるのは大変だったかと...主催の方々の尽力に感謝。

インクルーシブなペルソナ拡張

Website Usability Info 土屋さんのLT。もうこれだけで一つのセッションにしてほしいぐらいの発表だった。発表の詳細は、土屋さん自身でブログにまとめておられるのでそちらを参照して欲しい。

インクルーシブなペルソナ拡張 -- Website Usability Info

このペルソナにコンテキストを付加して、アクセシビリティの取り組みを行いやすくするという考え方は、自分が以前「 ウェブを構成するUIの品質とHTML」の中で提案した、ペルソナを一次元的に捉えるのではなく、ペルソナの近似度を考慮し、さらにコンテキストをかけ合わせて多次元的に捉えて、体験の総量を増やしていくという考えに近く、また具体的なアプローチまでに至っておられて、とても興味深かった。

登壇 : トークバトル 60分一本勝負「禁断の対決!サイバーエージェント vs サイボウズ」

自分が登壇したセッションについて、いくつか補足と言うか言い訳。

プロレスをやりきれなかったのは反省。これは自分のパーソナリティ(自己肯定感は強いが能力的な自信を持てない)に起因しているので長い目で見てもらえると...

2018年までにFRESH!をWCAGのシングルAに準拠させるぞ宣言も、ユーザーのコンテンツを除外することで正しくは一部準拠になるとの指摘をもらったり、ほんとにやれんのかなどのツッコミを社内外からもらったりあるけれど、ただとにかくやっていきなのは間違いないのでこちらも生暖かく見ていただけると...

まぁ色々としんみりしちゃいましたが、実装筋力をつけて品質を向上し、まわりを巻き込んで大きな動きを作っていく、という形で高速前進する所存。


さぁつぎは11月11日だ。