行き先を​決めずに​飛行機の​チケットを​買う​旅

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「空港で予約せずにチケットを買う」をしたことがないなー、やってみたい、という衝動のままに旅をしてきた。

本記事のBGM

今から乗れる飛行機ください

まずは行き先を決めずに成田空港に向かう。チケットを買うにしても、航空会社は決めないといけないかーと気付き、いつも突発旅行でお世話になっているジェットスター・ジャパンさんのチェックインカウンターへ。

という流れで熊本へ。最初は怪訝そうな地上乗務員さんも、なんとなく目的を察したのか途中からはにこやかに対応してくれた。

チケット買うのに身分証明を求められて、パスポートも忘れたし、マイナンバーカードも持ってきてなくて、どうしようかと思ったけど、マイナンバーアプリの健康保険の証明書でなんとか。身分も証明できないしいきなり一番早い便でどこかに行こうとしてるって、怪しすぎるなって自分でも思った。あと当日券って高いのね...

17時前の飛行機で、阿蘇くまもと空港についたのは19時すぎ。成田で出発待ちのときに宿を予約しておいたので、ひとまず熊本市内の宿へ。

ホテルについて風呂に入ったあと、近くでそれなりに遅くまでやってそうな居酒屋へ。旅先で一人で飲んでるとたいてい店の人に「どこから来られたんですか?」って声を掛けられるんだけど、あんまり観光客が行かなそうな飲み屋を選ぶからまぁそうなんだろうなって思いつつ、熊本に来た経緯とかを話すとなんだかんだで盛り上がる。

熊本で行ってほしいお店や地域(とくにディープな場所)を色々と教えてもらって非常にありがたかった。結局そんなにいけなかったんだけど。熊本なのにやたらと広島カープ推しの店でカープサワーが美味しかった。

大衆酒場エリア55

散財、馬刺し、桃鉄みたいな旅

翌日、そういえば熊本といえば、推しのインスタグラマーがいらっしゃる店があるやんと気づき、喫茶店で時間を潰しつつお店へ向かう。推してる理由は単にビジュが好みなだけです。

残念ながらその店員さんはお休みだったんだけど(まじで死ぬほど残念)、別の店員さんに色々と話を聞いてるうちにメガネを購入してしまう。予定にない散財。普段自分では選ばないようなフレームなんだけど、かけてみたらめちゃめちゃしっくり来たからよしとする。

D-Eye kaminoura

その後、Xでおすすめされたラーメン黒亭で卵入りラーメンを食べながら今日の宿を決めて宿へ向かう。

チェックインが15:00からで、ちょっと早めに着いてしまうなーって思ってたら古着屋が宿の近くにあるらしい。着替えが心もとないのでTシャツでも買うかと思って立ち寄る。

店員さんからウェブ開発って何から始めたら良いですかねーって謎に相談されつつ、セール品だというAppleの販促品のTシャツを値段見ずにレジに持っていったら、なんかヴィンテージぽくて結構いい値段してしまった。また散財。

PICK AND ROLL


宿にチェックインして、昨日おすすめされた健軍町へ。路面電車で向かうけど、観光客全然いない、でもそれがいい。おすすめされた理由通りだ。

まずは昨日の飲み屋で知り合った方がやってる焼き鳥屋へ。はじめてきたのに常連のような。普通にキレイな店で美味しかった。

やきとり 吉鳥 健軍店

そのあと地元の人が飲んでるようなスナックでも行こうかと思ったけど、やっぱりどうしても馬刺しが食べたくなったので馬刺しのお店へ。どうやら人気店らしく結構入ってたけど、どうにか座れて馬刺しを堪能。冷凍されてない馬刺し、やっぱりとても美味い。

黒い大皿に盛られた馬刺しの盛り合わせ。赤身、白い脂身、レバーのような濃い赤の部位が大葉の上に並び、おろし生姜とおろしにんにく、刻みネギ、すだちが添えられている

会計で現金持ってないことに気がついて、平謝りしてコンビニにお金をおろしに行かせてもらった。帰って来るよ、ってのを示すのにホテルの鍵を預ける謎ムーブをかましたりした。

馬刺の店たぬき


スナックは気分じゃなくなったので、熊本市内へもどって昨日の店へ。店員さんも酔いが回った頃に「熊本の次に行くところ迷ってるんですよねー」って話をしたら、店にあるダーツで次の行き先決めましょうとなった。

ChatGPTとClaudeに九州と全国の町をそれぞれダーツの得点にマッピングしてもらって、九州のどこかに寄り道してから、全国のどこかへ行くことに。桃鉄みたいな旅っすね、って言われてその通りだなって思った。

結果は、熊本の菊池市に寄ってから富山。富山かー、どうやって行こうか。

地元の人が飲む店を嗅ぎ分ける嗅覚

まずは菊池市へ。どうやら菊池温泉という温泉街があるらしいので、温泉でゆっくりしつつ少し仕事しようと思って、一番安い温泉宿を予約して向かう。熊本市内からはバスで1時間ぐらい。

菊池温泉 旅館 宝来館

なかなかに古風な宿だったけど、少し早めに着いてもチェックインさせてくれたし、露天風呂は貸し切りだったしでゆっくりできた。晩ご飯の時間まで仕事してたら気づいたら20時前。AIをぶんまわしてると止めどきが分からなくなりますよね。

コンビニに寄ってから、近所の飲み屋で晩ご飯。店主はもともと東京で飲食やってて、いまは熊本に帰ってきて店を開いたという方で、どちらかというと観光客と言うよりは地元の方向けにやってるってことだった。自分の地元の人が飲む店を嗅ぎ分ける嗅覚に自信を覚えつつ、レバーを堪能。

染付の小皿に円状に並べられた淡いピンク色のレバー。中央に刻んだニラのタレがのり、全体にすりおろしたニンニクがかかっている。左手前には生ビールのジョッキ

酒呑食堂 さび


さてどうやって富山に行くかなー、普通に行くなら熊本から新幹線で、博多、大阪。そこから特急サンダーバードだよな、って思ったけど、どのルートも通ったことがあってつまんないなと。

Claudeに面白いルートが無いか聞いてみたら、別府からフェリーに乗って愛媛へ、愛媛から四万十川を通過して高知。高知から富山行きの深夜バスが出てる、となんともタフなルートを提案された。

ま、とりあえず大分に泊まったことないし、愛媛にも泊まったこと無いからフェリーに乗ってみよう。

ホルモンもいいけど、とり天も

色々と考えて、別府で一泊してから四国によってバス乗るかーってことで、まずは別府へ。菊池温泉から別府に行くにはこれも色々とルートがあったけど、朝イチのバスに間一髪で乗れなかったのもあって、熊本駅に戻ってラーメン食べてお土産買ってから九州横断特急に乗車。

別府の宿も非常に安い宿で、古くて狭くてキレイじゃないんだけど、温泉が建物の一番上ってか屋上にあって、別府駅前が見渡せる感じで景色がすごくて良かった。

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風呂に入ってから、街を歩いてXでおすすめされた竹瓦小路へ。なんか今調べたら日本最古の木造アーケードらしい。通った時知ってたら、って思うけど旅であんまり観光しないから...

竹瓦小路の最後で立ち食いホルモン屋さんに吸い込まれる。ここのホルモンが本当に美味しくて感動した。キムチとかセロリとかが袋に入って出てくるところもオツ。

立ち飲みのカウンター。サッポロラガーの中瓶とビールの入ったグラス、ビニール袋に入ったセロリの浅漬け、割り箸を載せた発泡スチロールのトレイが並び、奥の壁には手書きの品書きが貼ってある

ここも家族連れとか近所の店の方がちょいちょい来られてた。

別府ホルモンひめの

ホルモンでそれなりにお腹は満たされたんだけど、やっぱり名物のとり天食べたい...ってなって近くの居酒屋に。テーブルは地元の人、カウンターには僕と同じような一人旅っぽいおじさんが並んでた。なぜおじさんは若い店員さんにダル絡みするんだろう... みたいなことを考えてしまう。

これも名物らしい「りゅうきゅう」っていう魚の漬けとか、とり天食べて満足。写真は無い。


この後どうしよう... ってなんとなくホテルへ向かってるとどうやらお祭りの日だったらしく、歩行者天国になって人で溢れている。とりあえず一回ホテルに戻ってから考えるかーって思って目が覚めたら深夜だった。連日の移動と飲酒で疲れてたみたい。とりあえずゆっくりしてフェリー移動に備えよう。

フェリー、ローカルチェーン、深夜バス

前日、高知で知り合いに会えるかもって思って連絡したけど、あまりに急な連絡で都合が合わなくて(それはそう)、じゃあ松山からバスのるかってことで、まずはフェリーに。

別府駅からバスで15分ぐらいでフェリー乗り場に。愛媛の八幡浜港まで五千円弱。意外とフェリー乗ってる間も携帯の電波が使えて暇しなかった。

よく晴れた港のフェリー乗り場。船首の扉を開けて接岸したフェリーと、乗船を待つバイクや車が並んでいる

八幡浜港について、バスで八幡浜駅、そこから特急で松山に。港で京都から別府に車を運んで高知に戻るって人に出会ったけど、何の仕事してる人なんだろ... レンタカーの乗り捨てを拾う仕事とかあった気がするけど。

そういえば熊本でも別府でもローカルチェーンの店に行ってない!ってことで松山ではローカルチェーンの店を探してみた。

いくつかあったけど、そば吉 大街道店へ。うん、普通のそば屋だ。そのあと温泉に入って、マッサージしてる間にコインランドリーで洗濯して。

そのあとは居酒屋で地鶏を食べたのち、少し歩いて「でゅえっと」という喫茶店でデュエット風ミートソース(小)を食す。小なのに普通の量っていうか、ソースの甘さもあいまって量多く感じた。そもそも食い過ぎなんだけど...

白い皿に山盛りにされたスパゲッティ。麺の上に濃い茶色のミートソースがたっぷりとかかり、粉チーズとパセリがのっている


はち切れんばかりのお腹を抱えて、深夜バスに。一度、徳島の鳴門ICで富山行きに乗り換え。19:30出発の到着は翌朝8:00。乗車時間12時間30分で、キングオブ深夜バスと比べると2時間ほど短いが、結構な負荷だった...

乗り換えた後は独立シートで一番前だったから深夜バスの中ではそれなりの環境だったと思うんだけど、あまり眠れず。久しぶりの深夜バスは敗北だった。

歓楽街の真ん中で岩ガキ

ヘロヘロで到着した富山。明けて平日ってことで、12:00からミーティングがあったため早めにチェックインできるホテルを探して行ってみたら歓楽街ド真ん中でビビる。まぁやすいし、キレイとは言い難いけどレイトチェックアウトもできるし満足。

チェックインしてから、また20:00ぐらいまで仕事してて、もうちょっとなんかあっただろって気もするけど、そもそも旅疲れしはじめてきた時だったし富山も何回か来たことあるしね。

とはいえ寿司というか海鮮は食べておきたい!って思って夜にでかける。とにかく案内所ばっかりで常にキャッチに声掛けられるっていう煩わしさはありつつ、キャッチもそんなにしつこくもないから雰囲気は嫌いじゃない。

夜の歓楽街の細い路地。両側の建物に居酒屋やスナックの看板が並び、手前には寿司・割烹の「四六八ちゃ」という店の看板が立っている

いきついた寿司屋で白エビと旬の岩ガキ。岩ガキ美味しすぎておかわりした。あと日本酒も美味かった。何飲んだかは忘れた。

殻に盛られた岩ガキ。大ぶりの身がぶつ切りにされ、レモンと大葉が添えられている

四六八ちゃ


その後、夜の街をふらついて、たこ焼き食べて爆睡。

旅の終わりと安否確認

最後は名古屋での知人との約束があったので、富山から高速バスで名古屋に移動して旅は終わり。ブラックラーメンも何も食べなかった。

名古屋についてしばらくして、熊本で震度7の地震があったことを知る。連絡先を交換してた人に連絡するべきかどうか、少し逡巡したのち、自分の無事を知らせる意味でも連絡して無事を確認する。熊本に居なくてよかったですよと言ってくれてちょっとホッとしてしまった。

まとめ

行き先決めない旅は楽しい。一人旅でしか得られない栄養素を吸収しやすい旅だったと思う。だけど、飛行機の当日券は高いのがネックかなぁ。ガチャで飛行機のチケット当たるやつとかあったよね。ああいうのとか、あとは行き先だけランダムで決めて行き方は安い方法を選べるとかがいいかも。

これみてやりたくなった方はぜひ。旅の共有もお待ちしております。